監督は男を美しく撮る事に定評がある高橋伴明。本作でも決してかっこいいとは言えない男2人を見事なまでに美しく描いた。ラスト、BGMに木の実ナナの「うぬぼれワルツ」がかかる中、誰もいない道端で男2人がワルツを踊るところは名シーン。登場人物全てが、張り裂けるくらい切ない人生をたどる。 【ストーリー】 チンピラ風情のひろしと、だらしない中年男のぜんさん。2人は「何でも屋」のプロ。家出少女を捜したり、時にはポン引き、時には熟女のHのお相手も。そして、仕事が終わると決まってミミのいる飲み屋で一杯。毎日をダラダラと過ごす2人。そんな、ひろしを愛しく見つめるミミ。そこには不思議な三角関係があった。ある夜、公園で男2人が人生を語りあう「まだ人生やり直せる…。」そんな折、ひろしが大きなヤマを持ち込む。内容はクロイワと言う大物の淫行写真を撮るというもの。しかし、クロイワの周りはガードが堅い。ひろしは悩んだ末、ミミにクロイワを誘惑するよう頼む。ミミは「女はこんな時じゃないと仲間に入れてもらえない。」と呟き、愛するひろしの願いを受け入れる。そして、クロイワに抱かれるミミ。首尾良く淫行現場を撮影した3人は、報酬の大金を目の前にパーッとやることにした。宴も酣、ひろしが酒を買いに出て、2人きりになったぜんさんとミミ。「ひろしが好きなんだろ?」ぜんさんの問いに、ミミは「ぜんさん。しよう・・・。」交わる2人。ミミは呟く「やっと仲間になれた・・・。」その時、玄関をそっと出ていくひろしの姿があった。しかし、罠と知ったクロイワの手がミミの元へ及び、ミミは殺されてしまう。復讐を誓う2人は車から降りたクロイワを襲う。ぜんさんはクロイワを刺すが、自分も刺されてしまう。逃げた2人は路地にうずくまる。「飲んだくれの人生だったな・・・。」そう、呟くぜんさん。そして2人は誰もいない道端で楽しそうにワルツを踊る・・・。
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