その場所には見覚えがあった。蜀台の灯りに照らされた薄暗い地下室。間違いない、あの忌々しい事件が起こされた学園の地下室だ。だがそこには僕の想像を絶する光景が広がっていた。その光景を目の当たりにし絶句した。思い出したくもない過去。その象徴であり、根源ともいう人物。その人物の顔が今、僕の目の前に現れていた。死んだはずのその人物が。「北見…先生…。」「まだ終わりじゃないわ。あなたにはもう一働きしてもらわないとね。」夢なら覚めてくれ。いや、これは夢のはずだ。こんなことあるはずがないんだ。何度も何度も、心の声で願っていった。
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